経済連携協定(EPA)に基づいて、300人ほどの受験生がインドネシアとフィリピンから看護師国家試験を受けました。そのうち10人が合格したそうです。出来るだけ合格をさせるようにと配慮をして、例えば試験時間においても日本人は5時間20分のところをEPA候補者においては7時間というようにして伸ばしたそうです。
そして、全ての漢字についてはフリガナを付けるようにして、少しでも合格者を増やすように試みたようです。しかしどうしても合格者は少なく、その前の年よりも確率が下がってしまったそうです。
深刻な看護師不足である日本にとって、海外から看護師国家試験を受けに来てくれるということはとても嬉しいことだと思います。しかし、どうしても狭き門になってしまうというのが現状のようです。EPAに看護師候補者の滞在期間は3年間です。そして、働きながら国家試験を受けるというものなのです。それはとてもハードなことだと思います。合格率が下がってしまうのも仕方ないことでしょう。
合格率を少しでも上げるためには、他の負担を少しでも減らし勉強の時間を増やしてあげればいいのにと思うかもしれませんが、なかなかそうもいかないようです。せっかく日本で国家資格を取りたいという前向きな気持ちを持っている海外の人たちがいるのですから、望む方向に進ませてあげられたらいいのにと思います。
今後は、もう少し合格率が上がるように工夫がされるようなので、合格率が今よりは上がることに期待が持てそうです。
海外の方が日本で看護師として働けるようになれば、看護師不足も今よりは解消されるでしょう。また、たとえ合格しても働く場所がなければ意味が無いので、外国人看護師の求人を増やし、受け入れる体制を整えることも必要だと思います。